2020年09月06日

守谷久保ヶ丘校 将来を見据えての進路

 いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

ITTO個別指導学院 守谷久保ヶ丘校の室長の赤根です。

そろそろ中3生は、志望校調査が行われるころですので、進路をを決める参考にしてください。

 

私が中学生のころは、担任の先生から「この点数ならば、この高校なら合格できますよ」などと、はっきりとした説明がありあまり悩まずに決めることができたと思います。

今思えば、この決定方法は楽と言えば楽ですが、私自身あまり良い方法だとは思いません。人一人の人生をたかが点数によって少なからず決めてしまうやり方はやはり間違っていると思っています。

そんな時代を通り過ぎで、現在の中学校での進路指導の方法は、あらかじめいろいろなデータを提示しながら、最終的には生徒本人とその保護者にゆだねるようになっています。やはり最も理想的な進路の決め方は、将来就きたい職業を考慮したうえでそれに見合った高校を目指すということでしょう。

 

例えば、高校卒業後事務関係の仕事に就きたい生徒がいた場合、その仕事に役立つ資格などをいち早く取るために県立水海道第二高等学校商業科に進学するなどです。(商業科でも2割は大学進学、5割は専門学校と進学する生徒もおります)

 

また、まだそこまで将来について考えがまとまっていない場合は、普通科に進学し、そこで自分の将来をしっかり見つめなおすという方法もあります。

 

 現在、中学校では2年生のときに職場体験学習を実施しています。進路指導というと、どうしても高校進学が中心になってしまいがちですが、私はこの職場体験から始まる本来の意味での“進路指導”がとても大切だと考えます。(今年の中学2年生が職場体験が実施できないのが残念です・・・。)

 

中学生のみなさん3年生になって、それもテストの結果だけを見ての進路決定だけは行わないようにしてください。

 

 では自分の将来を見据え志望校を決定したとしましょう。すると次に問題になってくるのが実際にその高校に合格できるのかということです。ここで初めてテストのデータが必要になってきます。

 では、そのデータの見方とその活用法のコツについてお話します。

進路決定には定期試験のデータは不要

 一概にテストと言っても大きく分けて二つ、定期試験と実力試験があります。この中で進学資料として活用するのは“実力試験”のデータだけです。

一般的によく見るケースとして、定期試験はそれこそ400点を超え校内順位もかなりいいのに、実力テストになると300点くらいしかいかず順位もガクッと落ちてしまうといった例を目にします。

こういった場合肝心なことは、この定期試験の結果はないものとし、実力テストの結果のみを参考にすることです。

もちろん定期試験は調査書の評定に大きく影響してきますから手を抜いてよいと言うわけではありませんが、残念ながら高校入試の参考資料にはならないということです。

進路決定の資料は9月から

 では実際に進路を決める際に参考となるのは夏休み明けからの実力テストの結果だけです。その頃から始まるテストの結果を、実際に進路を最終決定する1月まで、ずっと追い続けることが志望校合格の可能性を計る上でとても重要になります。またその際、中学校から前年度の各高校合格者数などデータが配布されると思いますので、それなどを参考にされると良いでしょう。

テストの結果の5つのパターン

 私の経験から実力テストの結果は次の5パターンに分かれます。

<パターン1>だんだん上がる

 このパターンが一番の理想です。この生徒の場合、最終的に最も良い結果で本番の入試を迎えられる可能性が高いと思われます。

<パターン2>だんだん下がる

 このパターンが一番厄介です。最悪最も悪い条件で入試を迎えなければならなくなるでしょう。

<パターン3>ジグザグ型

 このパターンも厄介な場合の一つです。

 このパターンの場合は、良い時と悪い時のどちらも実力として、受験校を検討します。

<パターン4>V字回復型

 不思議なことに出だしは良いのですが10月頃に一度スランプのような状態に陥る受験生は少なくありません。ただ、その後少しずつ回復傾向を見せれば心配はいりません。

<パターン5>横ばい

 これは大きく上がりもせず、また下がりもせずというパターンです。これはとてもわかりやすくそのままの状態で本番を迎えるでしょう。

 

受験生の皆さん いずれにせよ、自分の進路については自分で決めることが最低条件です。親や周りの声に惑わされることなくしっかり決めてください。

また、保護者の方は、本当にその学校があっているかを一緒に考え、アドバイスを行って下さい。子供任せにすると「行きたい高校」ではなく「行ける高校」を安易に選んでいる場合があります。

先日もある中学3年生をこんな会話を行いました。その生徒は実力テストで380点とる生徒で、「先生、高校で楽したいから〇〇高校(合格点で180点)にするよ」私は生徒に伝えました「同じくらいの学力の仲間でなければ、何をしても話が合わず、退屈な高校生活を送ることになるよ」と、生徒はわかってくれたらしく、「じゃ、400点目標に頑張るよ」と帰っていきました。

私は、保護者が子供任せにして進路を決めてしまった家庭において、その後、結果後悔をしたという例を少なからず見てきました。この時期は思春期で中々会話するのも難しい時期でもはありますが、お子様と向き合って頂ければと思います。

教室では受験校について、県立、私立高校について面談いたしますので、いつでもご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございます。